Devilの教え
 それはただの墓穴掘りになった。


 アスマに言えばそう返されるって考えれば分かるのに、調子に乗って喋ってしまった所為でまた気持ちが重くなった。


 アスマには前からずっと、それらしい事を言われてる。


 だからどう返ってくるかなんて分かり切ってた事で、よくよく考えてみればスガ先輩の言葉でさえ、当然といえば当然のものだった。


 だけど、何故だろう。


 今までは平気だったのに、今は凄く落ち込んでしまう。


 真剣な口調じゃなくても、それが本心だと分かるからか、一気にテンションが下がっていく。


 だから。


「で、でもさ!? むしろそうじゃないから一緒にいるんだよね!?」

「んあ?」
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