Devilの教え
 別にこんなの大した事じゃない。


 アスマの持論はいつもの如く、聞いてる側が捻くれてしまいそうな独特のもの。


 だけどいつもと同じものだからこそ悲しくなった。


 納得出来なければ良かった。


 アスマが言う事に「そんな事ない」って心から思えれば良かった。


 だけど納得しちゃったから。「永遠」が願望であり、ただのまやかしでもあり、気休めなんだって思っちゃったから――そう願望し、錯覚し、気休めていた事がどういう事なのか分かった。


 いつからなんて分かんない。


 だけどあたしはアスマの魔力にやられてる。


 いつの間にかアスマが好きで、だから「永遠」を望んだ。
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