Devilの教え
「成績落ちなきゃ問題ねえだろって言ったんだけど、やっぱ週四が限界でさ」

「うん」

 頭のいい高校に通うこの男子には、原付を買う為にバイトをしてるって事が自慢になるらしい。


 とどのつまり言いたいのが、「バイトしてんのに成績のいいオレってすげえ」って事らしい。


 超どうでも良かった。


 頭がいいとか悪いとか、そういうのに興味はなかった。


 ただアスマを忘れさせて欲しいだけなのに、こうして合コンに来る度に、余りの退屈さから忘れるどころか思い出してしまう。


 退屈だと思うのは、その話の内容。


「ねえ、あのさ?」

「ん? 何?」
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