Devilの教え
だけどアスマに何かあったんだってパニックになってたあたしは、冷静さが完全に欠けていてそこがおかしいなんて思わなかった。
スガ先輩に「部屋に行け! 早く!」と急かされて、何故かビニール袋を渡された。
今にして思えばそれもおかしな事だって気付けたはずなのに、気付かなかった。
中身が何なのか確認もせず、渡されたビニール袋を持って、一目散にアスマの部屋に向かった。
スガ先輩が一緒に来ない事すらおかしいとも思わず、とにかくアスマに何かあったんだって、もしかして本当に二度と会えなくなるんじゃないかって、溢れ出した涙を拭いもせず全力疾走した。
人様の家に勝手口から無断で入って、勢い良く開いたドアの先に、高熱に魘されてるってひと目で分かるアスマがいた。
一気に力が抜けてワンワン泣き出したあたしに、アスマは本気でびっくりしたらしく目を見開いてて、
「ど、どういう……事ッ!」
「……こっちが……聞きてえ……つーんだよ……」
スガ先輩に「部屋に行け! 早く!」と急かされて、何故かビニール袋を渡された。
今にして思えばそれもおかしな事だって気付けたはずなのに、気付かなかった。
中身が何なのか確認もせず、渡されたビニール袋を持って、一目散にアスマの部屋に向かった。
スガ先輩が一緒に来ない事すらおかしいとも思わず、とにかくアスマに何かあったんだって、もしかして本当に二度と会えなくなるんじゃないかって、溢れ出した涙を拭いもせず全力疾走した。
人様の家に勝手口から無断で入って、勢い良く開いたドアの先に、高熱に魘されてるってひと目で分かるアスマがいた。
一気に力が抜けてワンワン泣き出したあたしに、アスマは本気でびっくりしたらしく目を見開いてて、
「ど、どういう……事ッ!」
「……こっちが……聞きてえ……つーんだよ……」