Devilの教え
「スズ。あの人の顔は、そりゃまるで天使みてえに綺麗に出来てるけどな? 中身は鬼だ。とんでもねえ男だ」
「けど、スガ先輩は友達なんでしょ?」
「俺は男だから問題ねえ。だけど女となると話は別だ。俺はスズがボロボロになるのを見たくねえんだよ」
「ボロボロって……」
「傷付いた余りに、尼になるとか言い出すかもしれねえ」
「そんなバカな……」
「聞いた話じゃアスマさんの毒牙に掛かった女が六人ほど尼になったらしい」
「ええ!?」
大きく驚いたあたしに、「シャレだ、シャレ」って笑ったスガ先輩は、アサミ先輩と同じ銘柄の青い缶の缶コーヒーに手を伸ばして、それを飲みながら、あたしをジッと見つめる。
そしてゴクンと喉を鳴らして飲み込み、口から缶を離して、
「悪い事は言わねえから、アスマさんの事は忘れろ」
「けど、スガ先輩は友達なんでしょ?」
「俺は男だから問題ねえ。だけど女となると話は別だ。俺はスズがボロボロになるのを見たくねえんだよ」
「ボロボロって……」
「傷付いた余りに、尼になるとか言い出すかもしれねえ」
「そんなバカな……」
「聞いた話じゃアスマさんの毒牙に掛かった女が六人ほど尼になったらしい」
「ええ!?」
大きく驚いたあたしに、「シャレだ、シャレ」って笑ったスガ先輩は、アサミ先輩と同じ銘柄の青い缶の缶コーヒーに手を伸ばして、それを飲みながら、あたしをジッと見つめる。
そしてゴクンと喉を鳴らして飲み込み、口から缶を離して、
「悪い事は言わねえから、アスマさんの事は忘れろ」