ドアマットヒロインは、 速攻終了いたします!~堅物のはずがワンコの公爵様に溺愛されてます~
「先ほど、あなたがあちらの四阿でオルグナイト子爵家のご子息と話をしているのを見聞きしてしまって」
「……まぁ」
不貞現場を見せつけられ、相手とやり合っているところを見られるとは。とは言っても、今の私に恥じるところなど一切ない。悪いのは不貞をする人間なのだから。
しかし、見ていたことをわざわざ本人に言うとは、公爵閣下は悪趣味なのでは? 私に言う必要性を感じない。
そんなことを思って首を傾げていると、突然閣下の背が縮んだ。
いや、縮むわけがない。
「閣下?!」
私の前に片膝をついたのだ。片膝をつくとは、臣従儀礼かプロポーズの時にしか行わない。
いやいやいやいや! 私は伯爵家の娘。かたやあなたは公爵家の当主。
どうして私に膝をつくのでしょうか。
流石に平然としてなどいられない。慌てて閣下の後ろにいる護衛に目をやれば、彼を止めるどころか、なにやら温かい目線を送るまでしているではないか。
どういうことなの?!
「……まぁ」
不貞現場を見せつけられ、相手とやり合っているところを見られるとは。とは言っても、今の私に恥じるところなど一切ない。悪いのは不貞をする人間なのだから。
しかし、見ていたことをわざわざ本人に言うとは、公爵閣下は悪趣味なのでは? 私に言う必要性を感じない。
そんなことを思って首を傾げていると、突然閣下の背が縮んだ。
いや、縮むわけがない。
「閣下?!」
私の前に片膝をついたのだ。片膝をつくとは、臣従儀礼かプロポーズの時にしか行わない。
いやいやいやいや! 私は伯爵家の娘。かたやあなたは公爵家の当主。
どうして私に膝をつくのでしょうか。
流石に平然としてなどいられない。慌てて閣下の後ろにいる護衛に目をやれば、彼を止めるどころか、なにやら温かい目線を送るまでしているではないか。
どういうことなの?!