ドアマットヒロインは、 速攻終了いたします!~堅物のはずがワンコの公爵様に溺愛されてます~
「レダ・ルイジアーナ伯爵令嬢」
「あ、はい」
名を呼ばれ、思わず素で返事をしてしまう。
うっかり彼の瞳を見てしまうと、その深い緑色に吸い込まれそうになってしまった。ヤバイ。イケメンが過ぎる。黒い短髪に、けしてムキムキには見えないけれど、しっかりとしていそうな体。
切れ長の一重はとてもクールだ。
思わず閣下に見とれていると、するりと手を取られた。
彼の手は、剣を握るのかごつごつと硬い。男性はみなそうなのだろうか。そこに乗る私の手は、けして令嬢の美しい手ではなく、使用人の仕事をして荒れきったボロボロのものだ。
手を引き抜こうとするも、彼の口元が私の指先に触れる。
あっと思った瞬間、彼の瞳に映る私の顔が見えた。見つめられている。そう思ったら、なんだか心臓がバクバクとしてきた。
「あなたに、求婚します」
その言葉に、バクバクしていた心臓は一気に冷静さを取り戻し、私の顔から表情が消えたのを感じた。
「あ、はい」
名を呼ばれ、思わず素で返事をしてしまう。
うっかり彼の瞳を見てしまうと、その深い緑色に吸い込まれそうになってしまった。ヤバイ。イケメンが過ぎる。黒い短髪に、けしてムキムキには見えないけれど、しっかりとしていそうな体。
切れ長の一重はとてもクールだ。
思わず閣下に見とれていると、するりと手を取られた。
彼の手は、剣を握るのかごつごつと硬い。男性はみなそうなのだろうか。そこに乗る私の手は、けして令嬢の美しい手ではなく、使用人の仕事をして荒れきったボロボロのものだ。
手を引き抜こうとするも、彼の口元が私の指先に触れる。
あっと思った瞬間、彼の瞳に映る私の顔が見えた。見つめられている。そう思ったら、なんだか心臓がバクバクとしてきた。
「あなたに、求婚します」
その言葉に、バクバクしていた心臓は一気に冷静さを取り戻し、私の顔から表情が消えたのを感じた。