ドアマットヒロインは、 速攻終了いたします!~堅物のはずがワンコの公爵様に溺愛されてます~
36:ホテルを作るぞ!
ガラス工房の準備を進めている間に、侍女頭のマティが手紙を送ってくれた。
公爵邸ではすでに侍女たちが、マッサージのカリキュラム化を行い、いつでも講師になれる状態だという。
希望者にはこちらに来て、講師になってもらいたいと伝えたところ、すでに数人がこちらに向かっているそうだ。
仕事が早い!
公爵領の侍女頭をしているスプリンも、この話にはノリノリだった。
彼女自身は侍女が天職だと思っているそうだが、侍女の中には講師になりたいと言っている者もいるという。
「奥様、私、感動したんです」
「ええ? 一体何に?!」
「奥様が、私たちのような女性に働く場所や、仕事を選ぶ可能性をつくろうと思ってくださったことが」
スプリンは、今朝私の髪を結いながら、そう言ってくれた。
私の想いがきちんと届いているんだ、って、実はちょっと嬉しくなって泣きそうになったのだ。
内緒よ。
タウンハウスから到着した侍女たちが、公爵領の侍女たちにカリキュラムを教えている期間に、今度は宿屋の工事が始まった。
「……この手際の良さ、マティって何者なのかしら」
マティが用意した大工さんたちと、打ち合わせをしながら、私は密かな衝撃を隠しきれないでいる。
何故なら、この大工さんたちの中に、この宿屋の建物を作った人がいたのだから。
公爵邸ではすでに侍女たちが、マッサージのカリキュラム化を行い、いつでも講師になれる状態だという。
希望者にはこちらに来て、講師になってもらいたいと伝えたところ、すでに数人がこちらに向かっているそうだ。
仕事が早い!
公爵領の侍女頭をしているスプリンも、この話にはノリノリだった。
彼女自身は侍女が天職だと思っているそうだが、侍女の中には講師になりたいと言っている者もいるという。
「奥様、私、感動したんです」
「ええ? 一体何に?!」
「奥様が、私たちのような女性に働く場所や、仕事を選ぶ可能性をつくろうと思ってくださったことが」
スプリンは、今朝私の髪を結いながら、そう言ってくれた。
私の想いがきちんと届いているんだ、って、実はちょっと嬉しくなって泣きそうになったのだ。
内緒よ。
タウンハウスから到着した侍女たちが、公爵領の侍女たちにカリキュラムを教えている期間に、今度は宿屋の工事が始まった。
「……この手際の良さ、マティって何者なのかしら」
マティが用意した大工さんたちと、打ち合わせをしながら、私は密かな衝撃を隠しきれないでいる。
何故なら、この大工さんたちの中に、この宿屋の建物を作った人がいたのだから。