ドアマットヒロインは、 速攻終了いたします!~堅物のはずがワンコの公爵様に溺愛されてます~

37:魚料理でウッハウハ

 こうしてホテルの整備は順調に進められることになった。
 一足先に、後ろ側の宿舎と学校にする場所をキレイにして貰ったけれど、こちらはそこまで手を入れなくても、使えると言うことだったので、一安心だ。

 タウンハウスの侍女頭のマティと公爵領の侍女頭スプリンの、見事な連携もあって、なんと領内の女性で、マッサージの技術を覚えたいという女性の募集もすんなり終っていた。
 というよりも、ものすごい数の応募があったらしい。

 向き不向きもあるので、そこはスプリンに面接をして貰った。
 多くの侍女を面接している彼女であれば、人を見る目は信用できる。

 だって、公爵領の侍女さんたち、皆さん良い人だもの。
 あ、もちろんタウンハウスの侍女さんたちもだけどね。

 ただ、そもそもこの公爵領の人たちは、穏やかな気質の人が多いらしく、選抜が難しかったらしい。
 その中で、マッサージじゃなくてシェフの手伝いをしたい、レストランのフロアをやりたい、ホテルのスタッフをやりたいという女性も多くいたそうなのだ。

 そこで、どうせなら適材適所になるように、採用を進めて貰うことにした。
 やりたいこと、やってみたいことと、向いていることが合致しないこともあるので、あわないとおもったら、異動申請もできるようにしたいと思う。

「俺の奥さんは、忙しそうだね」
「ギース様! どうしたの?」
「自分の屋敷で、奥さんに会いに来たらだめかな?」
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