ドアマットヒロインは、 速攻終了いたします!~堅物のはずがワンコの公爵様に溺愛されてます~
「オウガス! とても素晴らしい見た目だわ」

 上には、ハーブの花を乗せてあり、飾りもバッチリ。
 シェフのオウガスは私の言葉に、ほっとしたようだった。

「レダ、これが魚なのかい?」
「ええそうなんです。見た感じはわからないでしょう?」
「ああ。これなら抵抗なく食べられそうだ」

 ギース様が緊張の面持ちでナイフを入れる。
 私も同じようにナイフを入れ、口に近付けた。
 うん、生臭さは一切感じない。

 ちらりとギース様を見れば、口に入れた後目を見開いている。
 そうでしょうそうでしょう。
 私も口の中に入れると、クリームソースの塩気と白身魚の仄かな甘みが、とても良いバランスでほどけていった。

「オウガス!」
「レダ!」

 私とギース様の声が重なる。
 きっと言いたいことは一緒だ。

「とても美味しいわ」
「とても美味しい」

 ほら、ね。
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