ドアマットヒロインは、 速攻終了いたします!~堅物のはずがワンコの公爵様に溺愛されてます~
ちょうどアロマオイルの事を考えていたのだ。
エステで使うオイルは、我が領地で作っているアロマオイルを使う。そしてそれをウリにする。
キャリアオイルと混ぜれば、そこまで大量には必要ないので、上手く領内の産業の需要と供給のバランスも取れるはずだ。
そこで一つ悩みがあったのだけれど。
ギース様と二人、客間に到着し、部屋に入る。
勿論、家令──この公爵領邸を取り仕切っているウィントル──が、先触れとして中に入った。
「ようこそ、公爵邸へ。私が領主のギース・フォルティア、こちらは妻のレダだ」
「初めまして。レダにございます」
部屋の中にいた来客は、立ち上がり礼を執る。
礼がとても美しい。上位貴族のご令嬢ではないかと思わせるものだった。
「突然お伺いいたしましたこと、お詫び申し上げます。私はテッサ・フックーニと申します」
「フックーニ……。もしかして、隣国の?」
「まぁ、よくご存じで」
隣国アメミヨン王国とは、海を挟んで、大陸が別と言うこともあり、そこまで付き合いがあるわけではない。
前世の世界のように、世界中が連絡を取り合える世界でもないからね。
別に付き合いがないだけで、仲が悪いわけではないのだ。
「とりあえず、おかけくださいな。ギース様も」
エステで使うオイルは、我が領地で作っているアロマオイルを使う。そしてそれをウリにする。
キャリアオイルと混ぜれば、そこまで大量には必要ないので、上手く領内の産業の需要と供給のバランスも取れるはずだ。
そこで一つ悩みがあったのだけれど。
ギース様と二人、客間に到着し、部屋に入る。
勿論、家令──この公爵領邸を取り仕切っているウィントル──が、先触れとして中に入った。
「ようこそ、公爵邸へ。私が領主のギース・フォルティア、こちらは妻のレダだ」
「初めまして。レダにございます」
部屋の中にいた来客は、立ち上がり礼を執る。
礼がとても美しい。上位貴族のご令嬢ではないかと思わせるものだった。
「突然お伺いいたしましたこと、お詫び申し上げます。私はテッサ・フックーニと申します」
「フックーニ……。もしかして、隣国の?」
「まぁ、よくご存じで」
隣国アメミヨン王国とは、海を挟んで、大陸が別と言うこともあり、そこまで付き合いがあるわけではない。
前世の世界のように、世界中が連絡を取り合える世界でもないからね。
別に付き合いがないだけで、仲が悪いわけではないのだ。
「とりあえず、おかけくださいな。ギース様も」