ドアマットヒロインは、 速攻終了いたします!~堅物のはずがワンコの公爵様に溺愛されてます~
私の言葉に、二人とも腰をかける。
「私はアメミヨン王国のフックーニ侯爵家の三女です。とは言え、もう長年放浪の旅に出ておりますので、王国でも私の事を認識している貴族は少ないと思いますけれど」
テヘペロ、と言わんばかりに笑っている。
赤茶色の髪の毛に、緑の瞳が美しい。
放浪の旅、とは言え、侯爵家の資金を以てしての旅らしく、そこまでみすぼらしいこともない。
良いなぁ、好きなだけ旅ができるのかぁ。
「テッサ様は、どうして旅を?」
「私は、アロマオイルの研究をしておりまして」
「まぁ! それは素晴らしいわ!」
なるほど。それでアロマオイルのことで、と来たのね。
「実は、知り合いを通じてですが、こちらの領地でオイルを使ったマッサージのサービスを検討していると伺いました」
「ええ、その通りよ。どちらのお知り合いかしら」
「お名前は申し上げられませんが、高貴な方、と」
なるほど。
彼女は侯爵令嬢だ。上流貴族の中での噂で聞いたとかだろう。
でも、そうやって話題になっているのは良いことだ。
「それで、テッサ様は何を私たちにお話になりたい、と」
「はい。私を雇っていただけないかと」
「私はアメミヨン王国のフックーニ侯爵家の三女です。とは言え、もう長年放浪の旅に出ておりますので、王国でも私の事を認識している貴族は少ないと思いますけれど」
テヘペロ、と言わんばかりに笑っている。
赤茶色の髪の毛に、緑の瞳が美しい。
放浪の旅、とは言え、侯爵家の資金を以てしての旅らしく、そこまでみすぼらしいこともない。
良いなぁ、好きなだけ旅ができるのかぁ。
「テッサ様は、どうして旅を?」
「私は、アロマオイルの研究をしておりまして」
「まぁ! それは素晴らしいわ!」
なるほど。それでアロマオイルのことで、と来たのね。
「実は、知り合いを通じてですが、こちらの領地でオイルを使ったマッサージのサービスを検討していると伺いました」
「ええ、その通りよ。どちらのお知り合いかしら」
「お名前は申し上げられませんが、高貴な方、と」
なるほど。
彼女は侯爵令嬢だ。上流貴族の中での噂で聞いたとかだろう。
でも、そうやって話題になっているのは良いことだ。
「それで、テッサ様は何を私たちにお話になりたい、と」
「はい。私を雇っていただけないかと」