ドアマットヒロインは、 速攻終了いたします!~堅物のはずがワンコの公爵様に溺愛されてます~
41:アロマオイルのお尋ね者02
「私を雇っていただけないかと」
テッサ様の言葉に、私は思わず立ち上がってしまう。
「採用です!」
「え、まだ私のことを何も話していませんが……」
「あら、でもアロマオイルの研究をするのに、世界中を旅しているのでしょう?」
「はいその通りです」
私の隣で、ギース様が笑いを堪えている。
もう、肩が震えているのが丸見えよ。
「だったら、この領地の誰よりも詳しいのではないかと思ったの」
領内のアロマオイルを作っている人たちは、ただ昔ながらのやり方を踏襲しているだけで、何か知識が深いというわけではなかった。
彼女たちが悪いのではなく、新しい知識を入れる機会がなかっただけだろう。
今までの領民たちの様子からすると、そうしたチャンスがあれば、喜んで学ぼうとすると想像ができる。
「おそらくは……そうですが……」
「くくっ、とりあえずレダは座りなさい。ははは」
「もう! まだ笑ってらっしゃるの?」
「すまない。あぁ、テッサ嬢のことをどうこうではないんだ。レダがあまりにも勢いが良すぎてな」
ギース様の言葉に、私は納得がいかないけれど、テッサ様まで頷いているから……解せぬ。
テッサ様の言葉に、私は思わず立ち上がってしまう。
「採用です!」
「え、まだ私のことを何も話していませんが……」
「あら、でもアロマオイルの研究をするのに、世界中を旅しているのでしょう?」
「はいその通りです」
私の隣で、ギース様が笑いを堪えている。
もう、肩が震えているのが丸見えよ。
「だったら、この領地の誰よりも詳しいのではないかと思ったの」
領内のアロマオイルを作っている人たちは、ただ昔ながらのやり方を踏襲しているだけで、何か知識が深いというわけではなかった。
彼女たちが悪いのではなく、新しい知識を入れる機会がなかっただけだろう。
今までの領民たちの様子からすると、そうしたチャンスがあれば、喜んで学ぼうとすると想像ができる。
「おそらくは……そうですが……」
「くくっ、とりあえずレダは座りなさい。ははは」
「もう! まだ笑ってらっしゃるの?」
「すまない。あぁ、テッサ嬢のことをどうこうではないんだ。レダがあまりにも勢いが良すぎてな」
ギース様の言葉に、私は納得がいかないけれど、テッサ様まで頷いているから……解せぬ。