ドアマットヒロインは、 速攻終了いたします!~堅物のはずがワンコの公爵様に溺愛されてます~
「お茶は?」
「こちらは、領内のハーブガーデンのお嬢さんが、下のレストランで働いておりまして。そちらとこちらで別のハーブを提供してはどうかと提案が」
「それは素晴らしいわ! その方にも何か手当を出すようにしてね」
「かしこまりました」
部屋を出て、サロンの様子をそっと見る。ホテルの廊下もそうだったけれど、どこも丁寧に掃除がされていて、館内の空気がとても良い。
「最高ね」
最高潮の気分でいたときに、支配人とギース様が慌てた様子で私の方に合図を送ってきた。
このエステフロアは男子禁制にしているので、ギース様と言えど入ることはできないのだ。
「何かしらね?」
隣にいるオーテムと顔を見合わせて首を一つ傾げた後、二人が待つ階下へ向かう。
降りて早々、二人は私たちを囲むようにして支配人室へと連れて行った。
支配人の顔も、ギース様の顔も、どうも少々こわばっているようだ。
「ねぇ、何があったの?」
迷惑な客がいたとしても、この二人ならば簡単にあしらえるだろう。
ということは、そうした問題ではない。
扉が閉まったことを確認して二人に声をかけると、ギース様が私の両肩に手を置き、口を開いた。
「これから、王妃殿下がいらっしゃるそうだ」
「え……」
えええええっ?!
「こちらは、領内のハーブガーデンのお嬢さんが、下のレストランで働いておりまして。そちらとこちらで別のハーブを提供してはどうかと提案が」
「それは素晴らしいわ! その方にも何か手当を出すようにしてね」
「かしこまりました」
部屋を出て、サロンの様子をそっと見る。ホテルの廊下もそうだったけれど、どこも丁寧に掃除がされていて、館内の空気がとても良い。
「最高ね」
最高潮の気分でいたときに、支配人とギース様が慌てた様子で私の方に合図を送ってきた。
このエステフロアは男子禁制にしているので、ギース様と言えど入ることはできないのだ。
「何かしらね?」
隣にいるオーテムと顔を見合わせて首を一つ傾げた後、二人が待つ階下へ向かう。
降りて早々、二人は私たちを囲むようにして支配人室へと連れて行った。
支配人の顔も、ギース様の顔も、どうも少々こわばっているようだ。
「ねぇ、何があったの?」
迷惑な客がいたとしても、この二人ならば簡単にあしらえるだろう。
ということは、そうした問題ではない。
扉が閉まったことを確認して二人に声をかけると、ギース様が私の両肩に手を置き、口を開いた。
「これから、王妃殿下がいらっしゃるそうだ」
「え……」
えええええっ?!