ドアマットヒロインは、 速攻終了いたします!~堅物のはずがワンコの公爵様に溺愛されてます~
10:公爵家の嫁のはずが公爵家の娘に?!
「あなたはこの後、スジューラク公爵家の養女になるから、問題ないよ」
……はああああああああああああああああああああああ?!
なんて、声を上げられれば良かったんだけれど。
「それは、どういうことで?」
「どうもこうも、レダ嬢の言ったとおり平民が公爵家に嫁ぐのは、けっこう大変でね」
うん、それはわかる。
「なので、私がなかなか結婚をしないことを心配していた旧知の公爵に頼んで、あなたを養女にして貰うことに」
「いやそもそも、一体いつの間に?」
「あの公園から馬車で移動した後、あなたの家に行っただろう? あの馬車の中で、おそらくあなたは家族と決別をするだろうと思ったし、そうでなくとも、おそらくあの家と公爵家が縁続きになること自体を、あなたは嫌がるかと思ってね」
大・正・解!
はぁ、さすがは公爵やってるだけあるわ。頭が良いのねぇ。
数歩先を読む力というのは、きっと領地経営をする上で必要なことなのだろう。
でもまぁ、ご用意いただいたオイシイ伝手やらコネってのは、使わせていただく方が良い。
これは、そうした伝手の一つもなくて、就職活動に大敗北した氷河期世代の本音だ。
あの時代、まっとうな就職ができたのなんて、コネのある人だけだったからね。
「で、でもそれからわずか数時間ですよ? よくもまぁこんな手筈を」
「私の周りは皆優秀だからな」
しれっと言って笑うギース様は、食えないお人、という印象を残しつつも、やっぱり……なんだかかわいかった。
……はああああああああああああああああああああああ?!
なんて、声を上げられれば良かったんだけれど。
「それは、どういうことで?」
「どうもこうも、レダ嬢の言ったとおり平民が公爵家に嫁ぐのは、けっこう大変でね」
うん、それはわかる。
「なので、私がなかなか結婚をしないことを心配していた旧知の公爵に頼んで、あなたを養女にして貰うことに」
「いやそもそも、一体いつの間に?」
「あの公園から馬車で移動した後、あなたの家に行っただろう? あの馬車の中で、おそらくあなたは家族と決別をするだろうと思ったし、そうでなくとも、おそらくあの家と公爵家が縁続きになること自体を、あなたは嫌がるかと思ってね」
大・正・解!
はぁ、さすがは公爵やってるだけあるわ。頭が良いのねぇ。
数歩先を読む力というのは、きっと領地経営をする上で必要なことなのだろう。
でもまぁ、ご用意いただいたオイシイ伝手やらコネってのは、使わせていただく方が良い。
これは、そうした伝手の一つもなくて、就職活動に大敗北した氷河期世代の本音だ。
あの時代、まっとうな就職ができたのなんて、コネのある人だけだったからね。
「で、でもそれからわずか数時間ですよ? よくもまぁこんな手筈を」
「私の周りは皆優秀だからな」
しれっと言って笑うギース様は、食えないお人、という印象を残しつつも、やっぱり……なんだかかわいかった。