ドアマットヒロインは、 速攻終了いたします!~堅物のはずがワンコの公爵様に溺愛されてます~
18:下がるなら 下げてほしいの 税金は
ギース様が何故そんなにも驚いた顔をしているのか、全くわからない。
なにか変なことを言ったのだろうか……。
「大蔵卿に相談?」
「あ、あの。もしかして、ギース様……というかフォルティア公爵家と大蔵卿の、えぇと確かモネイーヌ侯爵でしたか……、そちらはあまり仲がよろしくないとか、因縁があるとか」
私の言葉に、彼は軽く首を振る。
「いや、そういうものではなく、相談をするということに思い至らなくて」
「えっ」
「えっ?」
思わず驚いた声を上げれば、ギース様が疑問形で返してくる。
聞きたいのはこっちよ。
「いえそれは、収入が減ってもギース様、というかフォルティア公爵家からの、減額の相談はしなかった、という事でしょうか」
「ああ。大蔵卿側から多少の減額の話をいただいたので、それを受けたが」
「それは……何故でしょう」
「何故? いや、上位貴族として」
「上位貴族として?! はぁ?!」
思わず、馬鹿なの? と続けたくなったが、そこは飲み込んだ。褒めて欲しい。
なにか変なことを言ったのだろうか……。
「大蔵卿に相談?」
「あ、あの。もしかして、ギース様……というかフォルティア公爵家と大蔵卿の、えぇと確かモネイーヌ侯爵でしたか……、そちらはあまり仲がよろしくないとか、因縁があるとか」
私の言葉に、彼は軽く首を振る。
「いや、そういうものではなく、相談をするということに思い至らなくて」
「えっ」
「えっ?」
思わず驚いた声を上げれば、ギース様が疑問形で返してくる。
聞きたいのはこっちよ。
「いえそれは、収入が減ってもギース様、というかフォルティア公爵家からの、減額の相談はしなかった、という事でしょうか」
「ああ。大蔵卿側から多少の減額の話をいただいたので、それを受けたが」
「それは……何故でしょう」
「何故? いや、上位貴族として」
「上位貴族として?! はぁ?!」
思わず、馬鹿なの? と続けたくなったが、そこは飲み込んだ。褒めて欲しい。