ドアマットヒロインは、 速攻終了いたします!~堅物のはずがワンコの公爵様に溺愛されてます~
22:結婚しちゃったね
「ありがとう。これから新しい一歩が始まる」
「ええ。末永くお願いしますね、ギース様」
王城を後にし、私たちは馬車に乗っていた。
ガタゴトと揺れる車内で並んで座っていると、今までは何ともなかったのに妙に気恥ずかしくなってしまう。
「レダ? どうかしたか?」
「いえその……。何だか恥ずかしくって」
「恥ずかしいって、例えば俺がこうしたら?」
「……っ、ちょ!」
ギース様は私の体を引き寄せ、頬を寄せる。
すりすりと触れあう肌が、体温を共有して心地が良かった。
そのまま体はギース様の膝の上に移動させられ、顔中にキスを落とされる。
「ギ、ギース様! 馬車! 馬車の中です」
「だから? さっきまで散々人前だからって、我慢させられたんだ。馬車の中なら二人きりだし、良いだろう?」
甘い瞳で見つめられれば、嫌、とは言えない。
うう……。イケメン耐性がない上に、ギース様の顔には弱いのよ、私。
「ねぇ? 馬車なら良いよね?」
「う……」
「だめ?」
「い……いいで……す」
ついに私が折れることになる。
言質を取ったと言わんばかりに、ギース様は私の体をさらに強く抱きしめては、耳朶やら頭やら額やら、頬やら、鼻の頭やら、顔中至る所に唇を落としていく。
「ええ。末永くお願いしますね、ギース様」
王城を後にし、私たちは馬車に乗っていた。
ガタゴトと揺れる車内で並んで座っていると、今までは何ともなかったのに妙に気恥ずかしくなってしまう。
「レダ? どうかしたか?」
「いえその……。何だか恥ずかしくって」
「恥ずかしいって、例えば俺がこうしたら?」
「……っ、ちょ!」
ギース様は私の体を引き寄せ、頬を寄せる。
すりすりと触れあう肌が、体温を共有して心地が良かった。
そのまま体はギース様の膝の上に移動させられ、顔中にキスを落とされる。
「ギ、ギース様! 馬車! 馬車の中です」
「だから? さっきまで散々人前だからって、我慢させられたんだ。馬車の中なら二人きりだし、良いだろう?」
甘い瞳で見つめられれば、嫌、とは言えない。
うう……。イケメン耐性がない上に、ギース様の顔には弱いのよ、私。
「ねぇ? 馬車なら良いよね?」
「う……」
「だめ?」
「い……いいで……す」
ついに私が折れることになる。
言質を取ったと言わんばかりに、ギース様は私の体をさらに強く抱きしめては、耳朶やら頭やら額やら、頬やら、鼻の頭やら、顔中至る所に唇を落としていく。