ドアマットヒロインは、 速攻終了いたします!~堅物のはずがワンコの公爵様に溺愛されてます~
「皆、出迎えありがとう。今日は良い知らせを持ってきた」
ええ、私を抱いたまま話すの……?
でも流石に、話を始めたギース様の言葉を止めるわけにはいかない。
どうにも居心地が悪いんだけれど……。
そんな私に気付いたのか、ギース様がそっと私を地面に降ろしてくれた。
良かったわぁ。
「レダ」
「? はい」
名を呼ばれたので返事をし、彼を見る。
すると、彼は私にそっと手を差し出した。これは、ここに手を乗せるのだな、と手を重ねる。
正解だったようで、ギース様がにっこりと笑う。
それには、私もにっこり。
「皆、本日付で、レダは正式に私の妻となった」
その言葉に、使用人たちは一斉に顔を見合わせる。
「レダ、何か言葉を」
「えっと……。あの……。け、結婚しちゃいました。その、これからもよろしくお願いいたします」
私の締まらないコメントに、ギース様は怒るどころか嬉しそうに髪を撫でてくる。
そして、使用人の皆さんは拍手をし、執事のソワと私の侍女でもある侍女頭のマティは、抱き合って喜んでいた。
なんかほんと……、締まらないコメントで、ごめんね?
結婚、しちゃった。
ええ、私を抱いたまま話すの……?
でも流石に、話を始めたギース様の言葉を止めるわけにはいかない。
どうにも居心地が悪いんだけれど……。
そんな私に気付いたのか、ギース様がそっと私を地面に降ろしてくれた。
良かったわぁ。
「レダ」
「? はい」
名を呼ばれたので返事をし、彼を見る。
すると、彼は私にそっと手を差し出した。これは、ここに手を乗せるのだな、と手を重ねる。
正解だったようで、ギース様がにっこりと笑う。
それには、私もにっこり。
「皆、本日付で、レダは正式に私の妻となった」
その言葉に、使用人たちは一斉に顔を見合わせる。
「レダ、何か言葉を」
「えっと……。あの……。け、結婚しちゃいました。その、これからもよろしくお願いいたします」
私の締まらないコメントに、ギース様は怒るどころか嬉しそうに髪を撫でてくる。
そして、使用人の皆さんは拍手をし、執事のソワと私の侍女でもある侍女頭のマティは、抱き合って喜んでいた。
なんかほんと……、締まらないコメントで、ごめんね?
結婚、しちゃった。