ドアマットヒロインは、 速攻終了いたします!~堅物のはずがワンコの公爵様に溺愛されてます~
24:レッツマッサージ!
初夜の翌朝。
侍女頭のマティには、事情を説明した。
シーツに血の跡がないことで、いらぬ不審を抱かせても良くないしね。
「まぁっ! お二人とも……。けれど、領民にとってみれば、領主ご夫婦にお子様が生まれることも、喜びなんですよ」
「それもあるけどね。せめて、もう少し……領地が落ち着いてからが安心だから」
「ありがとうございます……」
マティはすぐに他の侍女に声をかけて、お湯を用意してくれる。
朝からお風呂だなんて贅沢だけれど、ありがたい。ゆっくりと湯船に浸かり、髪の毛や体を洗って貰う。公爵邸に来て覚えた、ありがたい時間。
お風呂からあがればマッサージ。
ベッドに横たわり、アロマオイルで──。
そう、アロマオイル。
「アロマオイル!」
「えっ」
「あ、ごめん。びっくりさせちゃったわね」
私の体をマッサージしていた、侍女のドリュが、びくっと体を跳ねさせていた。申し訳ない。
「ねぇ、ドリュはこのマッサージの技術はどこで学んだの?」
「マティさんに教わりました」
「へぇ。ねぇマティ。あなたはどこで学んだの?」
「以前いらした侍女頭さんです」
「なるほど、代々習っているわけね」
「はい。公爵邸では、全侍女が学びます」
「それって、貴族のお屋敷ではどこもそうなのかしら」
この質問に答えたのは、侍女のメルティだった。
侍女頭のマティには、事情を説明した。
シーツに血の跡がないことで、いらぬ不審を抱かせても良くないしね。
「まぁっ! お二人とも……。けれど、領民にとってみれば、領主ご夫婦にお子様が生まれることも、喜びなんですよ」
「それもあるけどね。せめて、もう少し……領地が落ち着いてからが安心だから」
「ありがとうございます……」
マティはすぐに他の侍女に声をかけて、お湯を用意してくれる。
朝からお風呂だなんて贅沢だけれど、ありがたい。ゆっくりと湯船に浸かり、髪の毛や体を洗って貰う。公爵邸に来て覚えた、ありがたい時間。
お風呂からあがればマッサージ。
ベッドに横たわり、アロマオイルで──。
そう、アロマオイル。
「アロマオイル!」
「えっ」
「あ、ごめん。びっくりさせちゃったわね」
私の体をマッサージしていた、侍女のドリュが、びくっと体を跳ねさせていた。申し訳ない。
「ねぇ、ドリュはこのマッサージの技術はどこで学んだの?」
「マティさんに教わりました」
「へぇ。ねぇマティ。あなたはどこで学んだの?」
「以前いらした侍女頭さんです」
「なるほど、代々習っているわけね」
「はい。公爵邸では、全侍女が学びます」
「それって、貴族のお屋敷ではどこもそうなのかしら」
この質問に答えたのは、侍女のメルティだった。