本当の愛を知った御曹司ギタリストは歌姫を溺愛する


「ちょっと待ってて」

そう言って髪を掻き上げながら部屋を出て行き、恥ずかしくてシーツに潜っていると、間もなく手に箱ごと持ってやってきた。

あーなるほど。
それを取りに行ったのね。

「ここに入れたの亜里沙だけだから」

さらっとそんな事を言ってさっそく準備をしている。

私だけ…?
そうなの!?

何故かそれがとても嬉しいと思った。

裸になった獅音がシーツをめくって中に入ってくると私の脚を広げて跨がる。

「いい?」

覆い被さって顔に息が掛かるほど近づく。

私はそっと獅音の首の後ろに手を回す。

「いいよ」

恥ずかしい気持ちと、早く繋がりたい気持ちが交錯する。

早く繋がりたいだなんてこれまで思った事もなかったのに…
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