本当の愛を知った御曹司ギタリストは歌姫を溺愛する
私がそう言うとまた優しくついばむようなキスがたくさん降ってきて、次第に深まって行く。

追いかけて、追いかけられて。
絡み合う互いの舌と息づかい。

グッと圧がかかると、ゆっくり獅音の熱いものが割るように押し込まれる。

「んっ…はぁっ…」

「くっ…狭い。息吐いて…亜里沙」

艶めかしく吐息が混ざった甘い声で私に訴える獅音の顔には眉間に皺が寄っている。

そしてまたキスを繰り返し徐々に奥まで進んで来る圧が、これまで感じたこともないようなそんな感覚で、脳天まで撃ち抜かれそうになる。

「お前気持ちよすぎ…」

そう言って更にグッと奥まで押し込まれた。

「んっ…」

なにこれ…
別に初めてじゃないのに…

「入ったよ。全部」

そのまま動かずに耳元で囁かれ、頬にキスをされる。

少しだけ身体を起こした獅音は見下ろしながら私の唇を指でなぞり、ツーっとそこからお腹の方まで人差し指でなぞっていく。

私も獅音を見上げる。
なんて綺麗な身体なの…

彫刻のような引き締まった身体に思わず息を飲む。



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