本当の愛を知った御曹司ギタリストは歌姫を溺愛する
「まずは腹ごしらえな」

獅音は、ダークグレーの大理石のようなおしゃれなデザインのダイニングテーブルに買ってきた物を並べる。

「ほら、突っ立ってないで座りな」

「あ、うん。ありがとう」

私はようやく椅子に遠慮がちに腰掛ける。
椅子までオシャレ。

獅音も向かい側に座った。

「「いただきます」」

あ、声揃った。

獅音と目が合ってクスッと二人で笑う。

そしてハンバーガーを食べ始める獅音。
一口が大きい。

はは。

食べているとテーブルの下で脚をツンとされて獅音を見上げると、ポテトを私の口に差し出して笑っている。

あーんだなこれは。

私はあーんと口を開けて食べようとするとひょいっと交わされ獅音に食べられてしまう。

「ちょっ!」

すると今度は手が伸びてきて口の横を指で撫でられそのままペロっと舐められた。

私を見る獅音の顔は優しくて、包容力たっぷりな感じだ。

前から思ってたけど、獅音て私が食べてるとなんか嬉しそうな顔をする。
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