本当の愛を知った御曹司ギタリストは歌姫を溺愛する
身体があったまると自然に睡魔が襲って来て、私は獅音の腕枕で予想に反しすぐに夢の中へと入ったのだった。

「ん…」

朝方モゾモゾと動く獅音の手の動きで目が覚めた。

「あ、起きた?」

「いや、起こしたの間違いじゃなくて?」

だってバスローブははだけてしっかりと獅音の大きな手は私の胸を揉んでいる。

「おはよ」

爽やかに言われる。

「お、おはよう」

「昨日亜里沙すぐ寝ちゃうから…」

そう言って私の首元に後ろから顔をうずめる獅音。

スーっと太ももをなぞられ脚の中心に手が割って入ってくる。

「んっ…」

朝ってなんでこんなに気持ちいいんだろ…

抗うことも出来ずにいると獅音は片脚を持ち上げて後ろから横向きで腰を沈めた。

「気持ち…」

耳元で寝起きの低めの声が鼓膜を震わせ脳まで響く。

ゆっくりと律動を開始すると、僅かに聞こえる獅音の息づかい。

「はぁっ…あっ…」

奥に当たるたびにビリビリと快感の波が押し寄せてくる。

私を離すまいと抱きしめるこの逞しい腕。


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