本当の愛を知った御曹司ギタリストは歌姫を溺愛する
そしてその後も、探検家にでもなったかのようにハシゴを使って洞窟のような場所まで移動したりと、なかなかハードな撮影が続いた。

それもあって帰りの車ではすっかり力尽きて眠ってしまった。

それでも、カメラマンがその場で確認させてくれた写真を見ると、それはこの世のものとは思えないような見事な出来栄えだった。

もちろん絶壁の上で歌ってる写真も、キスの写真もしっかりと納められていた。

んでもって獅音がかっこよすぎて、目を疑う。

でもやはり生の獅音もめちゃくちゃカッコいい。

こんなに素敵な写真を撮る事が出来て嬉しくなる。

ポスター並に大きく印刷して額縁に入れて飾りたいくらい。

そしてあっという間にラスベガスの旅は終わりを迎え帰国した。

空港に到着すると、待ち構えていたのかマスコミのカメラマンに囲まれる。

その間を獅音はものともせず通り過ぎるも急に立ち止まり、繋いでいた手を離したかと思えば私の肩に手を回し頬にキスをした。
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