本当の愛を知った御曹司ギタリストは歌姫を溺愛する
俺は涼太を置いて、裏へ周り控え室へ足を運ぶ。

ここの箱は俺達がアマチュアで活動していた時に良く使ってたから分かる。

LiSAを手に入れたい。

俺はその一心で控え室の前まで行くと、中からLiSAだろうパーカーにキャップを被った女が飛び出してきて俺にぶつかる。

「すみません!」

俺の事なんて見向きもせずにそれは大急ぎで走り去ってしまった。

は?

一瞬何が起こったのかわからなくなる程の出来事だった。

すると足元にLiSAの携帯が落ちているのに気づく。

俺はそれを拾いポケットに突っ込んだ。

今日は急いでるみたいだったし逃してやる。

そう思いながらまたフロアに戻った。

「おい。急に消えんなよ」

「はは、わり。誰かいた?」

「んー? あの二人とか?」

< 49 / 307 >

この作品をシェア

pagetop