本当の愛を知った御曹司ギタリストは歌姫を溺愛する
加速させれば、口数が減る代わりに女の吐息が増えていく。

身体の奥までズンと押し込めば、俺を咥え込みキツく締め上げてくる。

リズムに合わせて腰を沈めれば弾け飛ぶ女。

そして体位を変えて俺の上に乗せる。

「もうダメっ…」

そんな事を言いながら自分で腰を振る女をどこか他人事のように見る。

やっぱり顔はLiSAじゃない。

身体は正直で、なんだか元気がなくなる俺の下半身。

おいおい、嘘だろ?

そんな俺に気づいた女はまたそこに口を付ける。

上の口も下の口も大忙しだな。

顔見なきゃ大丈夫みたいだわ。
ごめんな。

と心の中で呟いてまた後ろから腰を沈め、徐々に腰つきも速くなり絶頂を迎えた女を見届け、俺も天を仰いだ。

危ねぇ。
よかったわ。
イかないかと一瞬思ったけどなんとかなった。
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