本当の愛を知った御曹司ギタリストは歌姫を溺愛する
しかも俺は懲りずにまた金髪の女を選んでしまった。

クソ。

一心不乱に腰を振るも萎える一方だ。

最悪だ。

これは酒のせいだ。

「悪い、飲み過ぎたわ」

ついに続行出来なくなり女から離れた。

「大丈夫?」

「寝ていい? ここ俺払うし、あと好きにしていいから」

「あ、うん…」

情けねぇ。

「ごめんな。誘っといて」

「いや…、男の人って飲みすぎると、ね」

理解のある女で良かったわ。

「ああ」

そう。
これは決してLiSAが頭から離れないからじゃない。
飲みすぎたからだ。

「私、友達置いてきちゃってるし…行くね。本当大丈夫?」

「…大丈夫」

もう行ってくれ。
一人に…してくれ。

女が部屋を出て行った音を最後に、俺はそのまま意識を手放した。
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