本当の愛を知った御曹司ギタリストは歌姫を溺愛する
いつの間にか寝てしまったようで、朝のアラームの音で目が覚めた。

「んー!」

布団から出て、グイーっと伸びをする。

寒い。

今日は仕事も休みだし。

そのままこたつに潜って暖を取る。

ふふふ。

獅音、こたつとか入った事あんのかな?
ないな。
絶対ない。
もしかしたら見たこともないかもしれない。

似合わなすぎる。

こんな所に住んでるだなんて知ったら…
驚くだろうな。

でもこれももう少しの辛抱だ。

そんな事を思いながらいつの間にか寝てしまった。

「ん…」

目が覚めると、もうお昼ごはんの時間だった。

お腹すいた…

もぞもぞとこたつから出て、冷蔵庫を開ける。

なんもない…

貧乏かって。

貧乏ですけど。

いや、稼ぎはいいのよこれでも。
全部返済に持っていかれてるだけで。

すると電話が鳴ってる事に気づいた。
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