海軍特異対策室
海軍特異対策課、そこはありとあらゆる怪異についての調査、対策、時には退治といった人間相手では無い【何か】の相手をする特殊な部署、僕はそんな部署へ転属された。
「ここには私ともう1人居るんだが、今は席を外していてね。もうすぐ帰ってくるさ」
少尉はそう言って椅子に腰かけ書き物を始めた、もう1人とは誰だろうと出されたお茶を飲みながら待っていた。
数分後、そのもう1人が帰ってきた。
「戻ったぞー」
バンッと大きな音を立てながら入ってきたのは少尉とは正反対の強面な軍人。
「おかえり、あったかい?」
「あぁ、もちろん」
男が机の上に出てきたのは今にも破れそうな古びた書物、おそらく江戸時代位のものだと思われる。
「かなりの数だね、しかもボロボロ」
「何しろ蔵の中に眠ってた異物だからな、頑丈に保管されてた」
「…あの、これって一体…」
そっと彼かの後ろから顔を出し覗き込むと強面の男がこちらを振り付きジッと見下げてきた。
「…誰だお前?」
「ほら昨日言ってた子だよ。厚木から来た…」
「き、今日から配属されました、辻村光太郎二等整備兵と申します!」
「あぁ〜、お前か。俺は高峯誠、階級は一等主計兵曹。よろしくな」
主計科…、彼もまた少尉と同じ兵科かと思っていたがどうやら違ったようだ。
「よし、これで全員揃ったね」
「今日はイナバさんは居ねぇのか?」
「イナバさんは会合があるから来れないってさ」
僕の他にも人が居たのか…。
「という事で、ようこそ海軍特異対策課へ。ここはありとあらゆる怪異の調査や対策、たまに退治も行うんだ。主に管轄は海軍だけど陸軍の要請もあれば出向くけどね」
そう紹介をしながら少尉は表紙に【調査書】と書かれた分厚い書類の束、そして秘匿の文字。
ページをめくると中にはびっしりと書かれた文章と怪異と思われるモノを写した写真が貼り付けてある、写真には古い井戸や無縁仏、廃墟となった家屋など誰が見ても意味がなさそうな写真だらけ。
「ここには私ともう1人居るんだが、今は席を外していてね。もうすぐ帰ってくるさ」
少尉はそう言って椅子に腰かけ書き物を始めた、もう1人とは誰だろうと出されたお茶を飲みながら待っていた。
数分後、そのもう1人が帰ってきた。
「戻ったぞー」
バンッと大きな音を立てながら入ってきたのは少尉とは正反対の強面な軍人。
「おかえり、あったかい?」
「あぁ、もちろん」
男が机の上に出てきたのは今にも破れそうな古びた書物、おそらく江戸時代位のものだと思われる。
「かなりの数だね、しかもボロボロ」
「何しろ蔵の中に眠ってた異物だからな、頑丈に保管されてた」
「…あの、これって一体…」
そっと彼かの後ろから顔を出し覗き込むと強面の男がこちらを振り付きジッと見下げてきた。
「…誰だお前?」
「ほら昨日言ってた子だよ。厚木から来た…」
「き、今日から配属されました、辻村光太郎二等整備兵と申します!」
「あぁ〜、お前か。俺は高峯誠、階級は一等主計兵曹。よろしくな」
主計科…、彼もまた少尉と同じ兵科かと思っていたがどうやら違ったようだ。
「よし、これで全員揃ったね」
「今日はイナバさんは居ねぇのか?」
「イナバさんは会合があるから来れないってさ」
僕の他にも人が居たのか…。
「という事で、ようこそ海軍特異対策課へ。ここはありとあらゆる怪異の調査や対策、たまに退治も行うんだ。主に管轄は海軍だけど陸軍の要請もあれば出向くけどね」
そう紹介をしながら少尉は表紙に【調査書】と書かれた分厚い書類の束、そして秘匿の文字。
ページをめくると中にはびっしりと書かれた文章と怪異と思われるモノを写した写真が貼り付けてある、写真には古い井戸や無縁仏、廃墟となった家屋など誰が見ても意味がなさそうな写真だらけ。