海軍特異対策室
No.2 取り替え子
厚木基地にいた頃は朝が早かった。
起床はラッパの音と共に目を覚まし、身の回りの掃除、点呼、そして通常勤務。
だが、ここに来てからはそれより遅い午前6時起床。
庁舎から近い空き部屋を借りてくれた、そこで僕は今生活している。
少尉かは8時に来てね、と言われたが自然と目が覚め基地での習慣が抜けず身の回りの整頓を行い対策室へ向かった。
まずは部屋の掃除、それから書類の整理。
「土着信仰、…ポ、ポルターガイスト?」
外国語や聞いたことの無い言葉、見ているだけで目眩がする。
「やぁ、早いね辻村くん」
僕が来てから1時間後、少尉がやってきた。
「おはようございます!すみません、勝手なことをして…」
「いや、いいんだよ。ありがとう」
優しい笑みを浮かべながら窓側の席に座った、その5分後に高峯さんもやってきた。
「おー、朝から精が出るな新入り」
「おはようございます、いや…早く目が覚めてしまったので」
たはは、と苦笑いを浮かべているとコンコン、と少尉の後ろの窓から音が鳴る。
そちらを振り向くも何も無い、気のせいかと書類整理を続けているとなにかに気がついた高峯さんが窓へと。
「どうした?」
「…新入り、これから実施だ」
ニッと不敵な笑みを浮かべては手に持っている手紙を押し付けてきた、それを少尉が眺めパンっと手をひと叩き。
「さて、準備をしよう。今回はどこだい?」
「民間だな、場所は青森。大湊か?三沢か?」
「大湊に行こう、辻村くん早く支度を」
どうやら少尉の手を打つがここでは準備の合図なんだろう、言われるがまま出かける準備をする。いつもは整備服ばかりだったせいか夏服を着るのに手間どう…。
「車の手配をした、館山に行くぞ」
「え?なぜ館山に…?」
「久我の親戚が館山で輸送機のパイロットをやってんだ」
「そう、だからよく使わせてもらってるんだ」
「職権乱用…」
起床はラッパの音と共に目を覚まし、身の回りの掃除、点呼、そして通常勤務。
だが、ここに来てからはそれより遅い午前6時起床。
庁舎から近い空き部屋を借りてくれた、そこで僕は今生活している。
少尉かは8時に来てね、と言われたが自然と目が覚め基地での習慣が抜けず身の回りの整頓を行い対策室へ向かった。
まずは部屋の掃除、それから書類の整理。
「土着信仰、…ポ、ポルターガイスト?」
外国語や聞いたことの無い言葉、見ているだけで目眩がする。
「やぁ、早いね辻村くん」
僕が来てから1時間後、少尉がやってきた。
「おはようございます!すみません、勝手なことをして…」
「いや、いいんだよ。ありがとう」
優しい笑みを浮かべながら窓側の席に座った、その5分後に高峯さんもやってきた。
「おー、朝から精が出るな新入り」
「おはようございます、いや…早く目が覚めてしまったので」
たはは、と苦笑いを浮かべているとコンコン、と少尉の後ろの窓から音が鳴る。
そちらを振り向くも何も無い、気のせいかと書類整理を続けているとなにかに気がついた高峯さんが窓へと。
「どうした?」
「…新入り、これから実施だ」
ニッと不敵な笑みを浮かべては手に持っている手紙を押し付けてきた、それを少尉が眺めパンっと手をひと叩き。
「さて、準備をしよう。今回はどこだい?」
「民間だな、場所は青森。大湊か?三沢か?」
「大湊に行こう、辻村くん早く支度を」
どうやら少尉の手を打つがここでは準備の合図なんだろう、言われるがまま出かける準備をする。いつもは整備服ばかりだったせいか夏服を着るのに手間どう…。
「車の手配をした、館山に行くぞ」
「え?なぜ館山に…?」
「久我の親戚が館山で輸送機のパイロットをやってんだ」
「そう、だからよく使わせてもらってるんだ」
「職権乱用…」