そら先輩は後輩を激愛中につき。

さっきのは夢、あれは夢__


自分に言い聞かせながら教室に着くと、私の机の周りには人だかりが


『うそ、』


なんでこんなに人がいるの〜....
お弁当置きに行きたいのに置けないじゃん....


頭の中で人の中に入って行って弁当を置きに行く想像_


想像は出来ても行動に移せない、さすが消極的。


どうしよう〜.....


「あー、来たよ、赤山さん!!」


誰かのその声で、教室の入口に居る私に皆が釘付けになっている


『はい、赤山です...』


何を言われるんだろう...


そら先輩に近づかないで?
そら先輩と話すな!
そら先輩に告白するなんて!!


そんな否定的なことばかりが次々と溢れ出てくる


「あっ唐辛子ちゃん、はっけーん!」


人たがりの中から一際明るい声が聞こえた


唐辛子ちゃん、?


そんな呼び方されたの2回目、


もしかして_


「唐辛子ちゃん、また会えたね!」


目の前に現れた人物は私が想像してた人で


『そら先輩』

「2度目まして、唐辛子ちゃん。
あ、赤山 海ちゃんだったね」


そう言って笑う先輩は、あの時と同じキラキラ笑顔


ねぇ、先輩?
先輩は2度目ましてって言ったけど、さっき屋上で会ったのが初めてじゃないんだよ


そう思ったけどそれは私の中での秘密
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