初恋を君と 短編集
ーーー

昨夜。.:*・゜



『蒼……?どうしたの?』

『……俺、愛音のこと好きだよ。
そいつじゃなくて俺を好きになって……』

どうゆう事?
蒼は私の事を好きだという素振りを一切見せなかった。
…いや、私がきっと気づかなかっただけなんだよね。

毎回蒼の気持ちを読むように私は蒼のことがよくわかった。

けどこんなこと初めてで、

蒼の気持ちが分からない。
「俺ずっと好きだった。多分保育園の頃くらいから。」

「………ごめん。。今頭混乱しててちょっと……。。」
「俺逃げないから、ずっと待つから……」

わたしは祐馬くんのことが好きだ。
だけど気持ちが揺らぐ。

蒼なら私が好きになっちゃえば、幸せになれる?辛い思いなんてしない?

でもやっぱり私は祐馬くんがっ……、

気持ちが揺らいでしまう自分がよく分からない。なに……これ………
私が好きなのは………?

ーーー

「愛音……?ほんとにどうしたの?」

「私は……っぅ………」「愛音。私話聞くから………辛いんだったら教えて?ね?」

「ありがとう…藍子っ……!」



私は昨日起こったことを全て話した。
「やっぱり……そーなっちゃったかぁ……」

藍子は全て話し終えた時、眉を下げ視線を落として笑った。

「藍子?……やっぱり……って?」
「私は蒼くん。その幼なじみが愛音のこと好きなんだろうなって思った。」


「そう、……だったんだ……」

「うん。初めて会った時に気づいたよ……」
そんな早い時から知ってたんだ。、


「ねぇ…愛音?」「……ん?」

言われることはなんとなく分かってる。
「今愛音の気持ちはどこに行ってる……?」



藍子………

私……わかんないよ………。。。

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