初恋を君と 短編集
祐馬side
「好きだったよ。」
ああ。
なんで、俺は………
ガシャンッと音が教室に響く
信じられないのか……?
愛音の思いを踏みにじり、自分を捨て、俺は何がしたいんだ。
最後出て行った時、涙を目に溜めて溢れていた彼女の目があった。
思い出すだけで胸が苦しかった
「はっ。自分で振ったくせに何言ってんだ俺。」
愛音。俺そんなかっこよくねぇんだよ。
今だって、好かれてんのが信じられなくて言葉失ってるし……
あ。好かれてた……、だった。
俺のこといつか嫌いになるって思うのが怖い。
逆に愛せなくなるって思うと自分が怖くなるんだ。
ただの臆病者なだけで、怖がりで、……。。
ただのカッコ悪いやつなんだ。
それだけじゃない。
俺は、自分では愛音を愛しているって思ってるけれど
きっと偽善。
俺は人を愛せない。
きっとずっとこれからも。
だから君は、……君だけはどうか愛する人を見つけて。
空気の薄いこの苦しい世界でただ、君の幸せを願う。
ばいばい。俺の最愛の人。
愛音side
真っ白な世界…あー。夢か。よしっ!寝たら朝でしょきっと!!
夢の中で、また目をつぶって目覚めようと思った。
けど、それを遮られた。
柚子日 くん
なんで…
柚子日くんが振り向いた。悲しそうに笑っている顔を見せた
淡い気持ちと、あの頃の期待をのせてただ、
「祐馬くん!」
君のことを呼んだ。
「……」
大好きな君の声を聞きたい。ねぇ、お願い。
「祐馬く「ごめん。愛音。」
聞きたく無いよ、そんなの。名前呼んでくれるのは嬉しい、けど。違うじゃん
大好きな彼からそんな''私が告白したのが、失敗だった''
って言われてる感じがして、いやだよ。
ただの我儘だけどさ。
「ごめん」ってただ言い続けられるの辛いよ。
我慢していた涙がブワッと溢れ出す。
私、貴方のこと……大好きだったんだよ。
祐馬くん。こっち向いてただ私に笑いかけてよ、
我儘最後だけでも聞いてよ、
夢でも構わないよ。夢でいいから、
腕を伸ばしたその時だった。
彼は後ろを振り向いて、歩き出した。
彼の姿が光に包まれていった。
そうして流した涙も、真っ白な光に触れてパッと消える。
私も消えてるんだ。
そっか、、、もう時間か……
「愛音。バイバイ。」
自分の体を見ていた私は、ばっ!と前を向く。
けど、彼の顔は光に反射され見えなくなっていた。
「待って……!!!」
バチッと衝撃がした。
「はぁっ……はぁ」
見慣れた天井。これは、毎朝見る。
「………やっぱり夢、だ…、わかってる、」
名前を呼んだ声も、笑いかえた笑顔も全部幻なんだ。
伸ばした腕の手を見た。
「あれって私の願望だったのかな。」
手のひらには汗が滲み、お気に入りのパジャマもうっすら汗がつき
冷たくなっている。
「ちょっと愛音ー?朝4時に、うるさいわよ……って。愛音?」
声を聞いて来たお母さんがギョッとした目で私の事を見る。
え?な、何。
「…、泣いてるわよ、愛音。」
「あ、あれ?」
涙がどんどん出てくる。
「愛音」「っふぅ……。ぅぁっ……。」
「なんで、こんなに辛いのっ……!!
あんなに好きなのにどうしてっ……!?」「愛音……」
私は恥じらいもなくお母さんに縋りつき泣いた。
けどお母さんは、何も言わずに背中をトントンとさすった。
「好きだったよ。」
ああ。
なんで、俺は………
ガシャンッと音が教室に響く
信じられないのか……?
愛音の思いを踏みにじり、自分を捨て、俺は何がしたいんだ。
最後出て行った時、涙を目に溜めて溢れていた彼女の目があった。
思い出すだけで胸が苦しかった
「はっ。自分で振ったくせに何言ってんだ俺。」
愛音。俺そんなかっこよくねぇんだよ。
今だって、好かれてんのが信じられなくて言葉失ってるし……
あ。好かれてた……、だった。
俺のこといつか嫌いになるって思うのが怖い。
逆に愛せなくなるって思うと自分が怖くなるんだ。
ただの臆病者なだけで、怖がりで、……。。
ただのカッコ悪いやつなんだ。
それだけじゃない。
俺は、自分では愛音を愛しているって思ってるけれど
きっと偽善。
俺は人を愛せない。
きっとずっとこれからも。
だから君は、……君だけはどうか愛する人を見つけて。
空気の薄いこの苦しい世界でただ、君の幸せを願う。
ばいばい。俺の最愛の人。
愛音side
真っ白な世界…あー。夢か。よしっ!寝たら朝でしょきっと!!
夢の中で、また目をつぶって目覚めようと思った。
けど、それを遮られた。
柚子日 くん
なんで…
柚子日くんが振り向いた。悲しそうに笑っている顔を見せた
淡い気持ちと、あの頃の期待をのせてただ、
「祐馬くん!」
君のことを呼んだ。
「……」
大好きな君の声を聞きたい。ねぇ、お願い。
「祐馬く「ごめん。愛音。」
聞きたく無いよ、そんなの。名前呼んでくれるのは嬉しい、けど。違うじゃん
大好きな彼からそんな''私が告白したのが、失敗だった''
って言われてる感じがして、いやだよ。
ただの我儘だけどさ。
「ごめん」ってただ言い続けられるの辛いよ。
我慢していた涙がブワッと溢れ出す。
私、貴方のこと……大好きだったんだよ。
祐馬くん。こっち向いてただ私に笑いかけてよ、
我儘最後だけでも聞いてよ、
夢でも構わないよ。夢でいいから、
腕を伸ばしたその時だった。
彼は後ろを振り向いて、歩き出した。
彼の姿が光に包まれていった。
そうして流した涙も、真っ白な光に触れてパッと消える。
私も消えてるんだ。
そっか、、、もう時間か……
「愛音。バイバイ。」
自分の体を見ていた私は、ばっ!と前を向く。
けど、彼の顔は光に反射され見えなくなっていた。
「待って……!!!」
バチッと衝撃がした。
「はぁっ……はぁ」
見慣れた天井。これは、毎朝見る。
「………やっぱり夢、だ…、わかってる、」
名前を呼んだ声も、笑いかえた笑顔も全部幻なんだ。
伸ばした腕の手を見た。
「あれって私の願望だったのかな。」
手のひらには汗が滲み、お気に入りのパジャマもうっすら汗がつき
冷たくなっている。
「ちょっと愛音ー?朝4時に、うるさいわよ……って。愛音?」
声を聞いて来たお母さんがギョッとした目で私の事を見る。
え?な、何。
「…、泣いてるわよ、愛音。」
「あ、あれ?」
涙がどんどん出てくる。
「愛音」「っふぅ……。ぅぁっ……。」
「なんで、こんなに辛いのっ……!!
あんなに好きなのにどうしてっ……!?」「愛音……」
私は恥じらいもなくお母さんに縋りつき泣いた。
けどお母さんは、何も言わずに背中をトントンとさすった。