初恋を君と 短編集
「はぁ…………」


今日も私の彼氏はモテていて、遊んでる。
嫉妬しすぎて、もはやもう呆れてるのにちかいなぁ……
私ばっかり好きで、この思いは一方通行。

どうして遊び人で彼女を作らないと有名だった弥生くんが私を彼女にしたんだろ。


この疑問が頭にこびりつく。
わたしが彼女な限りその噂は無効だけど。

「ねーねー、弥生くん。今日放課後教室で待ってて!」

「んー、わかったー。」

私たちには決まりがあった。何があっても水曜日は、一緒に帰る。

弥生くんは今まで破ってない。

でも今日がその水曜日。

「もう、だめかなぁ………」
「なにがだめだって?」

「わ、鷹斗。」
鷹斗は私の幼馴染。


「、お前の彼氏はー、………っと、
……、なんかごめん。」

「鷹斗は、彼女と幸せそうでよかったね…、うっ………」

「泣くな、泣くな。」「真奈ー!今日空いてる?今日足りなくてー、合コン、一緒に来てくれない?」

「えー、どうしよー。」


弥生くんは絶対私のことを気にしない。

行っても、きっと気にしないよね!

うん、行こうかな。
ふんっ、と小さくガッツポーズ。

「おい、ちょまて、行くのか?真奈。」

「うん、そのつもりだけど………」

「今日、水曜なのにか?」

「うん、今日ぐらい遊んだって、あっちはほぼ遊んでんだからいいよね?」

「いや………でも、」
「むーっ、いいでしょ!ね、美南ちゃん!」


「…………えっ、わたし?」

鷹斗の彼女の美南ちゃん。
可愛くて、なのにちょっとサバサバしてるから話しやすくてありがたい。


「うん、いいんじゃない?あのクズ彼氏なんて放って……合コンくらいいいっしょ?真奈、行って来なよ。」

「だよね!私いくって言ってくる!!!」

「おい待てっ…て、もういない。」


誘ってくれた美弥子のところに行った。

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