初恋を君と 短編集
「え……。。嫉妬 してくれてんの?」

……は。

私の顔は急に熱くなる。
え、これって…え?し、嫉妬な、の?

「これは、祐也くんにイラついただけで…
「ね?嫉妬…でしょ?」


う、嘘……普通にっ……恥ずかしい……
これ…嫉妬なんだ……。

「………っこの際言うわ。有栖さ、柊吾と絡みすぎじゃない?あいつと絡むの。
もしかして嫉妬だけじゃなくて、柊吾のことが好きになったからだとか言わないよね?」


「柊吾くんは、なんも関係ないよっ……!」

「男の名前呼びは俺だけにして…」
私の肩に顔を埋める祐也くん。

「ねぇ……ゆ、祐也くんて私の事……結構好き……なの?」「うん。」

そう言う彼の耳は赤く染まっていた。


わぁ……顔が熱くなる感覚……。。


「じゃあ、なんで私といる時顔いつもしかめっ面なの?」「え、ガチか……」


「俺、有栖のことになるとにやけるから、それ見られないようにしてたら、顔が強ばっただと……思う。」

「そ、そんな理由だったんだ…」

「あと、最近近づけない理由も下らなくて、
先月から、夏服なったじゃん…?」


「う、うん。」

「可愛すぎて直視出来なかったの。」


「……っ〜〜〜!」

嬉しい。


いつも悲しくなってたのに今は今までで一番幸せ。

「あとさ、ワガママなんだけど…今年の夏いっぱいしたいことあるから……さ。」


「……!」

「俺の願い聞いてくれる…?」


「う…、うん!!喜んでっ…!!」


私は思わず彼への抱きつきの力を強めた。

嫌われてなくて……良かった……。。


「ヤバいって……耐えられなくなるから、
はなれて……」


「ふふっ……離れないもん。」「も、ワガママ」


そう言いながら私の頭を撫でる。

やっぱり大好きだ。



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