初恋を君と 短編集
ーーー

「柚子日くんってさぁ……女の子に優しいよね」「……は?」

おっ・・・・反応した。。。

「だってさっきさ、、傷つくなら話しかけんなっていったよね?」

本を見ながら、話を聞いてくれる柚子日くん。 

「……それで?」「傷つくくらいなら……ってさ気遣いでしょ?」

「……さぁ、どうでしょーね」

そう言って本読み集中モードに入った。

次は〜〜~~~桜ヶ丘牧高等部学校前~~~


「ってもう学校じゃん!」

「………」

うわ……すっごいサラサラな髪の毛。。かっこいいなぁ……

トリートメントとかシャンプー何使ってるのかなぁ?ふふ。
柚っぽい酸っぱい柑橘系の匂いがふわっと周りにかかる。

やっぱかっこいいなぁ………
覗き込んで不意にそう思う。

っじゃなくてぇ……!
「柚子日くん学校だよっ……」

「うるさい、他の人に迷惑。。」

「あ……」
私は
周りの人に頭を下げて謝った。

「………行かないの?」


首を傾げて、私の聞く柚子日くん。まだ頭を下げていた私に声をかけてきた。

「あっ…!うん!」


電車の席からバッと小さめのリュックを持って柚子日くんを追いかけた。
っひゃぁ……


誰かの足が私の足が引っかかってしまい転びそうになった。
こ、ころぶっ……!!

手はもうつけないと判断したとき、めをぎゅっと閉じた。

「っ……と」
あれ、上から柚子日くんの声が聞こえて……




「危ねぇな」
……少しだけだけど焦った顔をしている。

………助けてくれたんだ。
「柚子日くんありがとうっ」
上の方を向いて、笑顔でお礼を言う。

よし、体制を………って!
この体制。ひ、ひゃあっ……
彼の体に私が飛び込んでいる形になっていて、距離は0cmだった。
「えっと……離れて」「すすす、すいませんっ…!!」


「…もう転ぶなよ」「っは、はい!はい!気をつけますっ!」

頭が混乱しながらも、ただそう言う。
「いっ、行こうっ……!」「………」

すっごい気まずいよ……!誰かきてぇっ……!

「やっほー愛音。」「大翔(ひろと)……!」
大翔とは、柚子日くんのお友達。。

瀬戸乃 大翔(セトノ ヒロト)。

私がアピールを柚子日くんにしていたら仲良くなった。
イケメンチャラ男として有名だ。まぁでも頭いいからなぁ…

「愛音今日早いね?」



「あ、うん!藍子が今日早く行きたいって言ったから……」
「ふっ、そこは祐馬の理由じゃないんだね?」「大翔??」

馬鹿にしてるでしょっ……!!

「……………愛音っ……!は、早いよっ。。置いていかないで」

あ、藍子っ…?
声を聞いて、後ろを振り向くと汗を流して
息をはぁはぁさせている藍子がいた。またやっちゃった…私

「ごめんーーー!!!ほんとバカ………」

「もー無事ならいいんだけど……」

「藍子ちゃんって過保護サンだね?」「今日も大翔クンチャラチャラしてますねぇ……」

「あらぁ……君付けが怖いわねぇ……」
オネェみたいな喋りになる大翔。
藍子と大翔どうしたんだろ?。

「……ん、、大翔うるせぇ…」

 
「もうさー祐馬さ、もっと素直になれよ…冷たいし、、これだから、女子にモテないんだよ?」

いや大翔さん……この人モテまくってるぞ?
あー、無自覚って怖い怖い。。

「好きでもない奴にモテて何の意味がある?」
わーぉ。流石の余裕の発言?ですかね……

ん?好きでもないやつ?好きな人いるのかな……

「まぁ……でもさ、好きな人が
で・き・て、そんな態度だったら振られるぞ…?」
まぁ、それは正論かも…、
私なら振らないけどねっっ

「……」

余計なお世話とでも言っているような目で私たち見る。

あー、また黙り込んじゃったよ………

「大翔のぉばかっ……!!」「え、お、俺?」

柚子日くん……っともっと話したいのに……

「もー悲しそうな顔して……愛音!いつもの今日よろしくお願いします♪!」「えー、今日は勉強したくないよぉ………」

いつものと言うのは、藍子に勉強を教えると言う事。

私は一応、模試とかは、7~10位だから
柚子日くんについて色々教えてもらって、お世話になっている藍子に勉強を教えているのだ。

「今日は何?」「えっと、数学と理科で!」「分かった。」

「そーいえば、愛音……頭いいんだっけ?」
「んー、大翔よりは下かな?」「へー」


「ねえねえ愛音……俺にしなよ」




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