初恋を君と 短編集
は?こいつは何を言っているのだろう。
「どーゆー事?」

「だって俺愛音のこと好きだし、愛音ちゃん可愛いし、
頭いいし。性格も良い子で素直で、一緒にいると楽しいしさ
最高じゃん?」

「っ……へ?」
そんなこと初めて言われた。
今、私どんな顔してるんだろう。

「ちょっと大翔っ……!愛音を口説かないでよっ…!」

「ははは」

少し苦笑しながらもそう言う大翔。


「えっとぉ…」
き、気まずいんだけど…

顔をズイッと近づけて続ける。
距離はもうキスができそうなくらいの近さ。
近っっ…


「俺さ、祐馬みたいに頭いいしダメ?。」
「いやいやいやいや、柚子日くんと大翔じゃ全然違うし。」


ドンっと…彼の胸を押す。
「私が好きなのは柚子日くんだもーん。」
目を逸らしそう言う。

「…ふっ、ばぁか」
え?

「愛音ってやっぱ純粋」
何?ど、どういうことさ、、
「その調子で頑張って?」「???」

「祐馬の前でからかうのおもろ、」

「なんかいった?」

「いいやなにも。もー祐馬ずるいなー愛されまくりじゃん。」


?よくわかんないけど……

「私柚子日くんのこと大好き!ってか愛してる!」


「ガン無視すんなよー祐馬。うけるー」

「………」

ずーっと祐馬くんは、沈黙で大翔は、ずっーと私を笑う。


「もー笑わないでよっ……私は至って真面目なんですけど……」
もーほんとのこと言ってるだけなんだからっ……!

私は怒ったように頬を膨らませてそう言う。

「はいはい。愛音と大翔ーそれはもうカップルの近さっていうか、カップルなのよー。」


「っ……!!」

私は私より背の高い大翔を見上げる。

わー背。高っ。。ってか前から思ってたけどやっぱイケメンだなーー…………じゃなくて、じゃなくてっ……!!
 
「近いってばぁ…!!」

かれの胸を軽く叩く。

「え〜離れたくないなぁ……」「知らんっ!!離れろ!!」

藍子ちゃんが間に入って荒々しい声を上げる。

「あたしの愛音に……なんてことっ!」
少し大翔の方を睨む。

「あ、藍子っ…?」
「もー柚子日も、あいつになんか言ってやってよっ!」


っ…え?

「…………大翔。誰にでも手出すのやめろよ」
気持ち悪いと訴える目でそう言う。

「はぁっ……!?ちょっ、それだけっ?
だってさ、1人の女子がこの男子に喰われそうなのよっ……?」

藍子が急にキレてそう言う。

え?え?
え、大翔って……

「わ、私の事…た、たべるの!!?
おいしくないよ!!!!!」「「「え?」」」



「あ、愛……音。私の天使でいてね。。。」

「え?て、天使ぃ?」

くるっと回って、背中を見る。

私……「羽……無いよ…?」「ん''ん''………」

「まぁ、大丈夫、愛音は大事だから食べないよ。」

い、いつか食べる時がく、来るのっ……?

「うわ、さいてー……他の女子が大事じゃ無いってことか」



「……ひ、大翔のばーぁか!!」「は?なんだと?」


怒らせちゃった、えへ
「に、、逃げろっ……!!!」「ちょ、あ、愛音ぇっ……!?」


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