初恋を君と 短編集
私は、意外にも運動神経が良いらしい。自分では、よく…わからないけどね。。
   
「っはぁ……はぁっ……」

息が荒くなる。もうきっと大丈

「愛音さん?逃げちゃダメですよ??」

あ、、れ???
そこには息を乱すどころか、顔色ひとつ変えずに……
私の後ろに立っていた
恐れる目で私は大翔を見つめ、声を出す。


「は、早くないですかぁ……?」「ん、ちょっと走った。」

ちょ、ちょっと?

まだ部活始まってないけれど、サッカー部のエースだった人
お、、、恐るべし。。。


し、しかも平然とした顔で、っていうか歩いてきたんだよね?
柚子日くん早すぎませんかっ…………!?

「祐馬。来るのおせぇ……!」「……は?俺はお前と行くつもりは全く無い。


「……はぁ?」

「お、落ち着いてっ……!」「まぁ…愛音が発端だからね?」
   
     「ううっ……!」

呆れたようにそう言う。けれど事実なため何も言い返せない。

「はぁ……、俺幼馴染なんだけドー。。」


目を細めて生暖かい視線で笑顔を柚子日くんにいう。

「……………」
沈黙が少しの間続いた。
っ………気まずっ……い

「……ってかさ!言いたいことあったんだよね!!
?どーゆーことなの?「言いたいことって?藍子に?」

少しニコッと笑って「ううん。」と言った。

「愛音に。」「え?わ、わたしぃ…?」

 少し怠けた声を出してしまい、恥ずかしい気持ちが頭に上がる。

「そ、ねぇねえ愛音…祐馬のことさ苗字で呼ぶのやめたら?」

「「は?」」

私と、柚子日くんの声がハモる。う、嬉しっ……じゃなくてっ…!

「な・ま・え !ゆーまくんっ!って言ってみなよ.」
「む、むりむりむりっ……!!!そんな私が呼ぶなんて恐ろしい」

「そんな重く受け止めなくて良いんだよ。ほらっ……」

背中をトンっと押されて、柚子日くんにグンッと近づく。

「っぅ………!!」
顔が赤くなっているのを感じている私と比べ、
ゆ、ゆ……っ無理!!……柚子日くんは凄くいつもと同じよう
な、冷たい……涼しい顔をしている。


その顔を見て少し、胸がキュゥっと痛くなった。

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