ただ、守りたかっただけなのに
*** episode6 ***
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1時間後…
やっと、喧嘩の決着がついた。
傷だらけで不機嫌に床に座っている、朔。
彼はとても悔しそうに、息を整えている。
「くそッ」
彼の前で仁王立ちをし、満足げな顔をしている希愛。
彼女の息も荒いが、満足そうな顔をしている。
「朔くん、十分強くなったんだけどねぇ〜!」
ニヤリ、と嫌味な笑顔を浮かべる希愛。
「まだ、私には勝てないねぇ」
明らかに挑発的な発言をする希愛。