ただ、守りたかっただけなのに

「次は絶対、勝つ!」

朔の瞳が、彼の強い意志をのせる。





それを見て、ふっと笑う希愛。

「その調子だ」

少し驚いたような顔をする朔。

希愛はもしかしたら、朔のことを第二の息子のように感じているのかもしれない。




「朔、よくやったな」

突然希愛の背後に現れ、パチ、パチ、とねぎらうような拍手をした柚葵。



「ああ」
柚葵に対して、ふっと笑う朔。





< 46 / 50 >

この作品をシェア

pagetop