櫻が降る日(1分後に意外な結末)
 山田は嬉しそうに続けた。


 「相手の人は佐藤もよく知っている人だよ。」


 佐藤は無理やり笑顔を作って、


 「そっか、おめでとう。」


 と言葉を絞り出した。


 相手は誰でも良いや。山田が幸せならそれで良


 い。佐藤はそう思っていた。


 「それじゃあ、また。」


 「うん、またね。」


 そう言って、二人はわかれた。


 佐藤は泣きながら、たった一人の親、母がいる


 家へと帰っていった。

 
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