そばにいてくれるなら
人前では堪えていたけど
ずっと、泣いてばかりいたから
それは、るいさんやらいさんと
出会ってからも変わらなかったから
一時は紛らわせても
どうしても、寂しさや悲しさを
消すことは出来なかったから
ずっと、そばで見守ってくれていたと言うなら
櫂君は、ものすごく心配していたはず
……昨日だって
らいさんが止めてくれなかったら
身を挺して守ってくれた櫂君の前で
さらに心配させてしまう言葉を
口にしてしまうところだった
「俺と一緒だね」
「?」
「るいは、俺を気にして
ここに留まってるから」
力なく笑って、視線を落とした私に
兄に心配をかけてしまっているのは
自分も一緒だと、らいさんは言う
「俺が、るいを引き留めてるんだ
るいがいないと寂しくて…
だから、わがままを言って引き留めた」
「……それは、るいさんも…」
「うん。るい自身もきっとそうだと思う
同じように寂しいと思ってくれてる
離れがたいと」
「でも、るいは行こうと思えば
いつだって行けるんだ
るいは強いから」
……本当に似た者同士
同じ事を言ってる
ずっと、泣いてばかりいたから
それは、るいさんやらいさんと
出会ってからも変わらなかったから
一時は紛らわせても
どうしても、寂しさや悲しさを
消すことは出来なかったから
ずっと、そばで見守ってくれていたと言うなら
櫂君は、ものすごく心配していたはず
……昨日だって
らいさんが止めてくれなかったら
身を挺して守ってくれた櫂君の前で
さらに心配させてしまう言葉を
口にしてしまうところだった
「俺と一緒だね」
「?」
「るいは、俺を気にして
ここに留まってるから」
力なく笑って、視線を落とした私に
兄に心配をかけてしまっているのは
自分も一緒だと、らいさんは言う
「俺が、るいを引き留めてるんだ
るいがいないと寂しくて…
だから、わがままを言って引き留めた」
「……それは、るいさんも…」
「うん。るい自身もきっとそうだと思う
同じように寂しいと思ってくれてる
離れがたいと」
「でも、るいは行こうと思えば
いつだって行けるんだ
るいは強いから」
……本当に似た者同士
同じ事を言ってる