こずきんちゃん
「うーむ…まあ…で、では行ってくるぞ。それと、この辺りは悪いオオカミがうろついているから、十分気をつける様にな。」
そう言うと、あかずきんのワインは、空手道場へと向かっていきました。
ところで、あかずきんのワインは、妹の「こずきんちゃん」の事をとても心配していました。なぜなら、こずきんちゃんは、素晴らしく「ぶち切れた」頭の持ち主だったからです。以前も、お風呂の水をたく時、薪の火力が足りないからと、単純思考でガソリンを投入して家を焼きかけた事がありました。ですから、今回、家政婦を雇ったのも、少しでも一般人の感覚を身につけて欲しいのと、天真爛漫にはしゃぎまわって、オオカミに狙われる事がないようにという姉心だったのです。
「大丈夫かなあ。」
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