528ヘルツの奇跡
 先月転校してきたばかりの朔間くん。クールでいつも一人でいるけど、クラスの事はよく見ているのかもしれない。私の状況を分かった上で、協力してくれるって言っているみたいだ。

「どうする?」

 もう一度そう問いかけられた。

 剛里さんに反撃……

 なぜだか私はその時、それが出来るような気がして、静かに頷いた。





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