全校放送 from i
やる気ゼロな朝の放送をヘッドフォンの向こうで聞き流しながら藤岡アズネは校舎へ向かう。
この季節の朝はツライものがある
コートを着るほど寒くはないけれど、マフラーは欠かせない。あと教室ではヒザかけも。
ここまで来ると制服がスカートという当たり前のことまで憎い。
(かといってスカートだけはおろしたくないんだよね…)
短いスカートに長いチェックのマフラー、服装はいたって普通だが藤岡アズネとにかく目立つ生徒だった。
白く脱色した腰までとどく長い髪、髪色もあって余計に目立つ真っ赤なヘッドフォンからはつねに何かしらの音楽がかすかに漏れている。
外見のせいもあってクラスでも浮くその存在は、同級生だけでなく上級生の間でも有名だ。
おかげで噂にされることはあっても、はなしかけてくる勇気のある生徒はいない。
(好きで浮いてはいないんだけど…まぁしかたないか)
そうこう考えているうちに校舎内に着いてしまい、自分のクラスのげた箱から上履きを出し 履き替える。
キュッと音をたてて廊下を踏みしめたが、足にとくに違和感はない。
ガビョウが入ってるわけでも落書きをされてるわけでもない。
この季節の朝はツライものがある
コートを着るほど寒くはないけれど、マフラーは欠かせない。あと教室ではヒザかけも。
ここまで来ると制服がスカートという当たり前のことまで憎い。
(かといってスカートだけはおろしたくないんだよね…)
短いスカートに長いチェックのマフラー、服装はいたって普通だが藤岡アズネとにかく目立つ生徒だった。
白く脱色した腰までとどく長い髪、髪色もあって余計に目立つ真っ赤なヘッドフォンからはつねに何かしらの音楽がかすかに漏れている。
外見のせいもあってクラスでも浮くその存在は、同級生だけでなく上級生の間でも有名だ。
おかげで噂にされることはあっても、はなしかけてくる勇気のある生徒はいない。
(好きで浮いてはいないんだけど…まぁしかたないか)
そうこう考えているうちに校舎内に着いてしまい、自分のクラスのげた箱から上履きを出し 履き替える。
キュッと音をたてて廊下を踏みしめたが、足にとくに違和感はない。
ガビョウが入ってるわけでも落書きをされてるわけでもない。