全校放送 from i
背中に視線を感じながら二階にある教室へと向かう。

早く教室につきたいわけではないのに、自然と階段を登る足が早くなってしまう。


(気まずい気まずい…せめてはやく二階に上がりたい)


踊り場を過ぎ、二階まで来てやっと息を吐く。
朝からいやな汗をかいてしまった。

(普段なら素通りできるのに何で今日に限って…)


とぼとぼと教室に向かうと、通り過ぎた部屋 放送室のドアが急に開いた。

外開きのドアの為、扉がいきなり自分の目の前にせまってきた。




「……っ…!!」




とっさの事に腕を目の前に出して身をかばった

…つもりだったが足は踏みとどまれず、その場に盛大に尻もちをついてしまった。



荷物やらヘッドフォンやらがあたりに散らばってしまった。
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