全校放送 from i
「な、何っ…何っ…!?」
状況がわからず、座りこんだままでいると
部屋からあわてて人が顔を出した。
長めの黒髪はピンで上げて、すっきりとした細い目 整った顔だち。
学校指定外の黒いカーデをおしゃれに着こなして、それがとても似合っていた。
一見すると冷たそうな印象の男子だった。
「…まさか、ぶつかった?」
「い、いや、ぶつかってはないです…びっびっくりして…!!」
その人は座りこんだままの私よりも散らばった荷物、とくにヘッドフォンを素早く回収すると自分もヒザを付いてすわる。
「…保健室行く?」
「いや本当に大丈夫ですっ本当にっ」
ここまで美形な近づかれて話されると緊張する。
どこを見て話せばよいのかわからず戸惑っていると、その男子は無言で私を見続ける。
「あ、あの…ッ何か…。」
確かに美形だが、愛想のないその表情は怖い。
早くこの場から去ろうと立ち上がると、腕をつかまれその場から動けなくなった。
「ななななな何かっ」
「………。」
立ち上がった自分とその手をとってひざまづく男子。
ロマンティックな構図だが無表情な王子様はただただ 怖い…。
「ま、まだ何かっ」
「本当に大丈夫?」
状況がわからず、座りこんだままでいると
部屋からあわてて人が顔を出した。
長めの黒髪はピンで上げて、すっきりとした細い目 整った顔だち。
学校指定外の黒いカーデをおしゃれに着こなして、それがとても似合っていた。
一見すると冷たそうな印象の男子だった。
「…まさか、ぶつかった?」
「い、いや、ぶつかってはないです…びっびっくりして…!!」
その人は座りこんだままの私よりも散らばった荷物、とくにヘッドフォンを素早く回収すると自分もヒザを付いてすわる。
「…保健室行く?」
「いや本当に大丈夫ですっ本当にっ」
ここまで美形な近づかれて話されると緊張する。
どこを見て話せばよいのかわからず戸惑っていると、その男子は無言で私を見続ける。
「あ、あの…ッ何か…。」
確かに美形だが、愛想のないその表情は怖い。
早くこの場から去ろうと立ち上がると、腕をつかまれその場から動けなくなった。
「ななななな何かっ」
「………。」
立ち上がった自分とその手をとってひざまづく男子。
ロマンティックな構図だが無表情な王子様はただただ 怖い…。
「ま、まだ何かっ」
「本当に大丈夫?」