冷徹御曹司の旦那様が、「君のためなら死ねる」と言い出しました
クスッと笑って冷蔵庫を開け、忍ばせてあった長方形の箱を取り出す。それを、ネクタイを緩める彼の前まで後ろ手に持っていく。
「じゃあ、私からの本命チョコは受け取ってくれますか? 不器用なりに頑張って作ったので」
得意げにじゃんっと箱を見せると、彼はまったく予想していなかったようでぴたりと停止して目を丸くした。
「大好きです。桐人さん」
せっかくなので、バレンタインらしく告白してみた。
えへへと笑う私とチョコレートを交互に見た彼は、受け取るより先に衝動を抑えられないといった調子でがばっと抱きしめてくる。
思わず「わっ」と色気のない声を漏らす私をぎゅっと閉じ込める桐人さんは、感激してくれているのがよくわかる。
「秋華……君が可愛すぎて死ぬ」
「なんでですか。死なないでください」
「本当にありがとう。でも、食べるのがもったいないな。永久的に保存しておける装置があればいいのに……」
「食べないほうがもったいないです」
安心する腕の中でくすくす笑いながらツッコみまくっていると、彼の声が甘い囁きに変化する。
「じゃあ、これは秋華をいただいた後で」
私の手から箱を取られ、色気に満ちた笑みを向けられて、心拍数が一気に上昇する。
「じゃあ、私からの本命チョコは受け取ってくれますか? 不器用なりに頑張って作ったので」
得意げにじゃんっと箱を見せると、彼はまったく予想していなかったようでぴたりと停止して目を丸くした。
「大好きです。桐人さん」
せっかくなので、バレンタインらしく告白してみた。
えへへと笑う私とチョコレートを交互に見た彼は、受け取るより先に衝動を抑えられないといった調子でがばっと抱きしめてくる。
思わず「わっ」と色気のない声を漏らす私をぎゅっと閉じ込める桐人さんは、感激してくれているのがよくわかる。
「秋華……君が可愛すぎて死ぬ」
「なんでですか。死なないでください」
「本当にありがとう。でも、食べるのがもったいないな。永久的に保存しておける装置があればいいのに……」
「食べないほうがもったいないです」
安心する腕の中でくすくす笑いながらツッコみまくっていると、彼の声が甘い囁きに変化する。
「じゃあ、これは秋華をいただいた後で」
私の手から箱を取られ、色気に満ちた笑みを向けられて、心拍数が一気に上昇する。