冷徹御曹司の旦那様が、「君のためなら死ねる」と言い出しました
初対面でも容赦ないツッコミをする彼女に、兄は楽しそうに笑って「ちょっとだけ失礼」とナチュラルに私の隣に座ってきた。どうやら一緒に飲むつもりらしく、ビールを頼んで話し出す。
「裁判帰りで、近くまで来たからたまたま寄ったんだよ。その後どうだ? ルームシェア婚は」
「えっ、なんで知ってるの!?」
「顧問弁護士ですから」
彼はしたり顔で、胸についた金色のバッヂをこれ見よがしに見せてくる。きっと仕事でシェーレに来た時に話したんだろうけれど、まさか桐人さんがそこまで打ち明けていたとは……。
いつの間にそんな仲よくなっていたの?と若干驚いていると、和奏が身を乗り出してくる。
「じゃあお兄サン、社長の本性も知ってるんですか?」
「ああ、君も聞いてる? ヤンデレだよね、あの人」
「お兄ちゃんまで~」
身も蓋もない兄に私は頭を抱えるも、和奏は大笑いした。さっそくビールが運ばれてきたので、もう一度皆で乾杯し、喉を潤した兄が話を続ける。
「ただただ秋華を溺愛してるだけだってわかるから、あのままでいいんじゃない。お前のどこがよくてあそこまで夢中になってるのかは謎だけど」
「嫌み?」
遠慮のない兄にじとっとした目線を向けるも、確かに私もいまだに不思議ではある。
「裁判帰りで、近くまで来たからたまたま寄ったんだよ。その後どうだ? ルームシェア婚は」
「えっ、なんで知ってるの!?」
「顧問弁護士ですから」
彼はしたり顔で、胸についた金色のバッヂをこれ見よがしに見せてくる。きっと仕事でシェーレに来た時に話したんだろうけれど、まさか桐人さんがそこまで打ち明けていたとは……。
いつの間にそんな仲よくなっていたの?と若干驚いていると、和奏が身を乗り出してくる。
「じゃあお兄サン、社長の本性も知ってるんですか?」
「ああ、君も聞いてる? ヤンデレだよね、あの人」
「お兄ちゃんまで~」
身も蓋もない兄に私は頭を抱えるも、和奏は大笑いした。さっそくビールが運ばれてきたので、もう一度皆で乾杯し、喉を潤した兄が話を続ける。
「ただただ秋華を溺愛してるだけだってわかるから、あのままでいいんじゃない。お前のどこがよくてあそこまで夢中になってるのかは謎だけど」
「嫌み?」
遠慮のない兄にじとっとした目線を向けるも、確かに私もいまだに不思議ではある。