冷徹御曹司の旦那様が、「君のためなら死ねる」と言い出しました
「いや、それだけじゃないか。秋華の顔を見たい、っていう理由もある」
こちらに目線を向けてふわりと微笑まれ、くぅぅっと悶え転がりたい衝動を堪える。
普段にこりともせず氷点下の空気を放っている彼が、こんなふうに甘くなっているなんて……もう好き以外の言葉が見つからない。
「私も、会社でも桐人さんに会えるのが嬉しいです」
満面の笑顔で返すと、一瞬目を丸くした彼はため息を漏らして口元に手を当てる。
「……困った。今すぐに抱きしめたい」
目を逸らして呟く彼の頬がうっすら赤みを帯びているのがわかり、胸がきゅんきゅん鳴って忙しくなった。同時に、破廉恥な期待がよぎる。
帰ったらたくさん抱きしめてくれるかな。今夜こそ、あなたと……。
急に身体が火照り出すも、悟られないようまったく別の話をして残りの食事を楽しんだ。
デザートを食べ終えると、桐人さんからなんとプレゼントを渡された。綺麗に包装されていたのは、ハイブランドのカシミヤの手袋。仕事柄手が荒れるのでこの時期は手袋が必須だと、なにげなく話したのを覚えていてくれたらしい。
とっても温かくて手触りのいいそれと、なにより彼の気持ちに感激して、私は何度もお礼を言った。しかし、彼のサプライズはそれだけではなく……。
こちらに目線を向けてふわりと微笑まれ、くぅぅっと悶え転がりたい衝動を堪える。
普段にこりともせず氷点下の空気を放っている彼が、こんなふうに甘くなっているなんて……もう好き以外の言葉が見つからない。
「私も、会社でも桐人さんに会えるのが嬉しいです」
満面の笑顔で返すと、一瞬目を丸くした彼はため息を漏らして口元に手を当てる。
「……困った。今すぐに抱きしめたい」
目を逸らして呟く彼の頬がうっすら赤みを帯びているのがわかり、胸がきゅんきゅん鳴って忙しくなった。同時に、破廉恥な期待がよぎる。
帰ったらたくさん抱きしめてくれるかな。今夜こそ、あなたと……。
急に身体が火照り出すも、悟られないようまったく別の話をして残りの食事を楽しんだ。
デザートを食べ終えると、桐人さんからなんとプレゼントを渡された。綺麗に包装されていたのは、ハイブランドのカシミヤの手袋。仕事柄手が荒れるのでこの時期は手袋が必須だと、なにげなく話したのを覚えていてくれたらしい。
とっても温かくて手触りのいいそれと、なにより彼の気持ちに感激して、私は何度もお礼を言った。しかし、彼のサプライズはそれだけではなく……。